映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジェームズ・ホエール監督「フランケンシュタイン」1206本目

1931年の作品。
なんか、不思議な感じ。
人造人間の造形はいつものイメージ通り、フランケンシュタイン博士はイメージより紳士的で線が細い(あんまりマッドサイエンティストっぽくない)、でも、博士の婚約者がめちゃくちゃ1931年然としていて(髪にアイロンでつけたウェーブ、濃い口紅にひらひらのドレス)、あー昔の映画だなーとわかります。
怪物の造形はまったく変わらないのに、彼を取り囲む私たちが変わったのね・・・。

ストーリーも、思ったほどおどろおどろしい(たとえばカリガリ博士みたいに)のではなくて、1931年の映画の悪役として彼が登場した、という感じでした。

続編として作られた「フランケンシュタインの花嫁」と、2本をベースに作られた「ヤング・フランケンシュタイン」も気になる〜。いつか見てみたいです。