市川崑監督、山本富士子と船越英二主演の、赤ん坊(私)が折々に一人称で大人を語る映画。
皮肉もあるけどそこそこに、全体的には落ち着くところに落ち着いてほっとする映画でした。
耽美派の監督にしては、あまり耽美に走っていないホームドラマ的なしつらえですが、なにしろ主役の二人がアップに耐える美しさなので、ただ美しいものを見たいだけの人にも十分に楽しめます。
なんでわざわざ、中途半端に赤ん坊に語らせるの?という気もするけど、その辺がちょっと不思議でユニーク。テレビでやらなければ見る機会もなかったので、ありがとうBSプレミアムです。