映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジュゼッペ・トルナトーレ 監督「ニュー・シネマ・パラダイス」1265本目

前にいつ見たのか覚えてないけど、イタズラいっぱいの可愛い坊やの笑顔、冒頭やラストなどよく覚えてます。
久々に見てみたら、最初からすごくヨーロッパっぽいなぁ!風景も、色合いも、人の表情も、ハリウッドと全然違う。どことなくノスタルジックに感じる。

田舎の素朴な人たちの平凡な一生、なのかもしれないけど、一人一人夢をみたし絶望もした。そういうことがじわじわと感じられて、自分をそこに重ね合わせて、見終わったときに天国にでも送られたような気持ちになる。
この映画自体もだけど、「感動のラストベストテン」の1位争いの有力候補だなぁ。

ただ、挿入される短い白黒映画のクリップは、誰の何て映画のどういう場面か、わからないものがほとんどで、多分そこもわかりつくして見たほうが楽しさ2倍なんじゃないかなと思うと、ちょっとだけ置いてけぼり感があります。ハリウッド映画が多いだろうから、世界中のこの世代の映画ファンが見ればもっと共感できるのかな。