1960年の作品。
この頃には、色を使わないエンタメ映画の構成、カメラワーク、光と影といった映画のフォーマットや技術はかなりの完成度に達してたんだな、と思いました。
シャーリー・マクレーン(可愛い。いやもう可愛い。)演じるフランの気持ちの揺れなんかは、彼女自身はむしろ常に同じ顔をキープして光と影で演出しようとしている感じ。
何が起こっても彼女を守り、彼女の幸せを願う男、ジャック・レモン演じるバクスター。
しかしこの会社には、人非人の男性と、セクシーな若い美女しかいないのか。どれくらい誇張してるのか知らないけど、まったく・・・。筆頭が人事部長って、終わってますね・・・。
ラストがちょっと変わってますね。バクスターが悪の道に落ちずに正しさを保ったのは好感度高いし、フランにもやっと男性を見る目がついてきました。で、彼女が家にまで来てくれたことだし、そういうことならとバクスターが告白を始めても、フランは澄ましてカードゲームを続ける。ここばかりは満面の笑みで。
この辺が、ビリー・ワイルダーの、ほんの少しひねくれた暖かさ、が現れてるのかな?