1953年、今から53年も前の作品。フェリーニ監督の比較的初期の作品だそうです。
この監督の作品って、女あしらいがうまい自分を悲観するナルシストの中年男性が中心になってる印象があって、どうしても反感をおぼえてしまうのです。そういう男たちを映画でさらして、どうしたいんだろう?
この映画は、女たらしのプロファイルが違う。成功した大金持ちの中年ではなくて、仕事も信用も実力もない、愛想だけのうそつきです(ずいぶんな言い方ですね、すみません。)。うらやましさを全く感じさせない、どうしようもない男です。立派でない分、少しリアルに思える。
でもやっぱり、このジャンルの男は苦手・・・。フェリーニは終わりかな、わたしは。