映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

松林宗恵 監督「社長道中記」1291本目

1961年の作品。
だいたいにおいて森繁久彌が主役の映画は、日本の高度成長期の楽天的な世情がよく出た明るい映画が多いです。森繁社長の狸っぷりもすごいし、脇を固める小林桂樹加東大介三木のり平・・・そして森繁演じる三沢社長を「三沢ちゃ〜ん」と呼ぶ銀座のバーのマダム、淡路恵子

この作品は、なかでも、森繁社長が東京から大阪に出張する道中記を描いた作品。
恐妻がいないので羽を伸ばして、新幹線で知り合った芸者を誘ってみたり、銀座のマダム淡路恵子を呼びつけてみたりと、浮気の算段にばかり余念がありません。社長ってのは気楽な商売だなぁ・・・。(映画の中では)