映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャック・リヴェット 「美しき諍い女」1296本目

1991年のフランス映画。
タイトルがずっと気になっていて、やっと見ました。
ミシェル・ピコリが老練の画家役、彼が昔、妻ジェーン・バーキンをモデルに描こうとしたけれど中断してしまった娼婦の像「美しき諍い女」を、新しく若い娘をモデルに描きなおそうとする4時間。

モデル役のエマニュエル・ベアールの胸とお尻から目が離せませんでしたが、4時間画面に張り付いて見るエネルギーがなくて、だらだらと部屋で飲み食いなどしながら見てしまいました。
結局のところ、絵は壁に埋め込んでしまって、代替品が残っただけだったんですね。
隠すほどの意味や価値のある作品があるのか?
「作品」自体にはそんな意味はないと思うけど、画家自身には大きな問題なのかな・・・。
画家と、モデルを含む周囲の人との関係性を傍観者のかんじで眺めてみている感じの映画でした。