映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウォン・カーウァイ 監督「花様年華」1305本目

2000年の作品。香港もう中国に返還されてるよ。
でも昔の美しき香港を描くために、マギー・チャンは日々、夜な夜な、目をみはるほどのチャイナドレスに身を包んでいます。いったい何着作ったんだ!
たまったま見たばかりの、梶芽衣子修羅雪姫」に匹敵する美しいヒロインです。
ウォン・カーウァイは、一番チャイナドレスが似合う女優ってことで彼女をキャスティングしたにちがいない。
本当に本当に美しい。彼女の姿を見るためだけに、このDVDをぜひレンタルしてください!

はっきりとした、どちらかというと気の強そうな美貌が、夫の浮気に傷ついて涙する瞬間のはかなさ。
ブエノスアイレス」ではトニー・レオンの美しさにかなり見惚れたけど、この映画では脇役にさえ見えます。(いや相当素敵なんですが)

美しい映画ベストテンというのを、考えてみたくなりました。