映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヤン・シュヴァンクマイエル監督「ルナシー」1320本目

チェコです。
変な監督の変な映画。
「哲学的ホラー」と彼はこの映画を呼んでるらしいけど、見るほうがどう定義付けても自由!
むしろ「ブラック・コメディ」と呼んだほうが入りやすいと思う。

ヨーロッパのどこかに長居したときに、スーパーで買ってきた、分厚くて獣くさい肉。
ひき肉の缶詰なんてのもよく買ってきてた。火が通ってると臭みが気にならないし、とても安いから。
なんかそういう、お手頃すぎる値段で取引される、おまえも肉、わたしも肉、そんな映画。(どんなだ)

しかし、よく知らない国なのに、これがチェコ的なのだと言われればそんな匂いがするような気もする。不思議で面白い。じつにじつに、変。寓話のようで、下品なのにすっきりとクリーン。

そしてあまり好みではない・・・。この監督の作品を3本以上見る人は、たぶんマニアだと思います・・。