映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ラウール・ウォルシュ 監督「白熱」1342本目

<ネタバレ、ありあり>
面白かった!
人を殺すことにためらいのない悪党コーディが、罪を軽くするために嘘の自白をして監獄に入っている。彼に悪事を吐かせるために、正義の警官ハンクが犯罪者になりすまして、コーディと同じ房に入れられる。しかしコーディはハンクをすっかり信用し、一緒に脱獄を計画しはじめる。。。

コーディの女は、彼を簡単に裏切るし、最愛の母を殺すし、脱獄計画があやうくなるとハラハラして、がんばれコーディ!という気持ちになってきます。極悪なのにお人好し?の、不思議な人間的魅力をもつ悪党。最後の最後に、信頼したすべての家族や仲間から裏切られ、星の最後みたいに大爆発を起こすコーディが、たまらなく魅力的に思えてくるのでした。