映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャック・オディアール 監督「ディーパンの闘い」1345本目

重い作品(ハッピーエンドでないもの)のときは、ギンレイホールの席が空いているということがわかった昨日でした。

同時上映の「サウルの息子」とは比較にならないくらい見やすい作品だけど、一度暴力を経験したものに一生ついて回る獣の習性、のようなものを描いていて、なかなか深刻です。
インド系の人が出てくる映画は、最近ボリウッドの愉快な映画を見ることが多いので、見た目が似てる人たちが出ていると気安く見てしまう。メインランド・インディアを追われた人たちの島が、セイロン島、スリランカ

監督が一番描きたかったものは何なんだろう?
偽の家族が本当の家族になることの難しさじゃないよね。紛争から逃れてフランスまで来ても、一生逃れられないものがある・・・という部分、と私は受け取りました。