映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョージ・クルーニー 監督「ミケランジェロ・プロジェクト」1347本目

あんまり平均点がよくない。
ジョージ・クルーニーは、まだイーストウッド監督のようには評価されてないんだね。

この映画は、クルーニーをはじめとして、ジョン・グッドマンとかビル・マーレイとか、私の好きな人がたくさん出てるし、嬉しく見られましたが。マット・デイモンもいいしフランス人となったケイト・ブランシェットもいい。でも、なんかちょっと、戦争映画なのに痛い場面がやわらかい。きっと監督はとっても優しい男なんだと思う。

たとえば地雷を踏んでしまった場面で・・・インディ・ジョーンズだったら、もっとびっくり箱みたいなしかけでびっくりさせてくれるだろう。007ならもっと底意地の悪い悪党がやさしげに現れるだろう。それがこの映画では、心臓が止まるほど驚いたり、本気で腹がたつ前に、種明かしをしてくれちゃう。