映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンソニー・ハーヴェイ 監督「冬のライオン」1383本目

舞台の中世が、なんとなく古臭く思えて、なかなか入り込めなかったけど、人間ドラマとしてそれぞれの性格が際立っていて、なかなかの名作だと最後には思えました。

ピーター・オトゥールアラビアのロレンスだったはずなのに、ヘンリー王はずいぶんアクが強い。それが終盤に向けてロレンスに戻っていくように思えます。
キャサリン・ヘップバーンは、なんというか完璧に予想通り。潤んだような目で罵詈雑言を言うかんじとか・・・。
アンソニー・ホプキンスはまだ若くてホッペがツルツルなんだけど、ちっとも可愛くない。さすが大物の片鱗。
若くて美しいけど、意外と腹黒い愛人、次男と三男とフランス王子、昔の偉い人って大変ね・・・。