映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スティーヴン・スピルバーグ 監督「ブリッジ・オブ・スパイ」1388本目

スピルバーグコーエン兄弟??
と思ったけど、映画を見てみたら、両方のシリアス路線がいい形でコラボしてるなと感じました。
スピルバーグは、どんなに重いテーマにもまっすぐ取り組むけど、希望をなくさない。
コーエン兄弟は、人間の可笑しいところをほじくり返そうとするけど、大きい意味でぜんぶ肯定しているようなところがある。
考えてみたら、ソ連のスパイを演じた名優マーク・ライランスって、コーエン兄弟が好きそうな性格俳優だよね?知性を秘めたままBig Issuesを売っていそうな雰囲気もあったりする。
そんな一人一人を際立たせる脚本、運命に翻弄されながら前向きでいつづける人間性の演出。
軽くないけど重くもならないいいバランスの、家族で見られる映画だなと思いました。
「BFG」も楽しみ。
ブリッジ・オブ・スパイ (字幕版)