1971年の作品。
10年くらい前かな、一度映画館で見たことがあります。そのときの印象が鮮烈で、その後も小さい映画館で上映するたびに、少しずつこの監督の映画を見てきました。
いつかもう一度見たいと思っていたこの映画も、おとといやっと2回目を見ました。
冒頭の、血の色をしたざくろの果汁の染みが剣の周りに広がっていく映像にどきっとして、役者さんたちの顔だちのあまりに美しいのに目を奪われたけど、初見の衝撃はなくて、はからずも途中何度か眠くなってしまった・・・。まさか自分がこんな反応をするとは。
台詞もないし、ストーリーもあいまいだし、絵画のような美的な映画を見るのは、もはや初めてではないし。初見の驚きはたぶん、海外旅行でたまたまエキゾチックな街を訪れて、工芸品の美しさに驚いたような状態だったのでしょう。同じ街を二度訪れるときには、同じ”驚き”を期待してはいけない。