パラジャーノフの映画の舞台は、映画ごとに地域や民族が違っているみたいで、この映画ではウクライナのカルパチア山地です。同日に見た「ざくろの色」は、神か!?と思うほど美しい顔の男女が出てきて驚いたけど、この映画の人たちは大変美しいけど土着感があって、神じゃなくて人間だということがわかります(笑)。
この映画は今回が初見だし、ストーリーがあるので、集中して見られました。
「ざくろの色」は額縁絵のような静止画的な美しさを追求してるけど、こっちはたくさんの役者さんたちを広い場所にちりばめておいて、動き回る(ぐるぐる回ることが多い)カメラがひとつひとつの場面を映しては次へと忙しく移動します。そういう長回しの場面がとても多くて印象的。