映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウェス・アンダーソン監督「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」1405本目

大変高く評価された「グランド・ブダペスト・ホテル」の監督の、かなり共通点の多い世界観が繰り広げられています。自分の好みではない、という意味で、三谷幸喜を思い出すのは私だけかしら。細かくクスリを笑わせようとするけど、頭を使って見る映画という感じがしてちょっと緊張感がゆるめられないのです。

製作と脚本をやったのが、近所のテンガロンハットを演じたオーウェン・ウィルソンだそうで、この映画ではとても重要人物です。見たことあるなと思ったら、「ミッドナイト・イン・パリ」や「マイ・ファニー・レディ」では主演でしたね。

面白かったんだけど。

エンドロールにでかでかと音楽監督として名前が出ているマーク・マザーズバウってDEVOの真ん中の人じゃないですか。これ以外にもかなり映画音楽をやっているようだし、この映画の音楽もとても良かったです。DEVOとはまるで違う、アーリーアメリカン風の懐かしげな音楽が流れて、おとぎ話的安心感をそこだけ感じられました。
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]