変な、おもしろい映画だ。
ポニョのアダルト版。
むかし、エロチシズムって究極的にはなんだっけ?と妄想した老文豪がいて、それを現代の映像作家がもっと妄想してみたのが、これ。赤子が金魚ダンスするときの音楽が、明るいのに夜の雰囲気で、ナイトクラブふうでもなく、クラシックにもジャズにも何にも似てないふしぎな音楽なんだな。何これ?
妄想というのは、適度でなく、何かのエクストリームへ向かって花開いたときが一番おもしろい。おかしい。
そんな妄想に、大杉漣も二階堂ふみも永瀬正敏も、よく付き合っている。みんなで妄想に突っ走ってる。
という意味で、おもいのほかいい映画だったのかもしれない。