映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハワード・ホークス 監督「ヨーク軍曹」1438本目

1941年、戦争に向かって勢いづくアメリカで作られた作品。
不良少年からキリスト教に帰依して働き者になっていたアルヴィンは、宗教上の理由で兵役を拒否したのに徴兵される。彼は町一番の射撃の名手で、上官に諭されて任務を開始した後はたちまち、めざましい活躍を見せます。

なんとなく、「殺すなかれ」を信条とする敬虔なクリスチャンの米国民を、徴兵するために作ったような映画だなぁ。アルヴィンの純粋な人間性を否定しないまま、うま〜く持ち上げながら巻き込んでいく、というのが現実主義なアメリカ式。ハワード・ホークスはこの映画をどんな気持ちで作ったんだろうなぁ。

ヨーク軍曹 CCP-196 [DVD]

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