いい映画だった。
原田美枝子の可愛さ。男ばかりの家族に母一人だと、こうも女らしく可愛くなれるのかしら。
妻夫木聡演じる長男の、生真面目すぎて生きづらい感じ。池松壮亮演じる次男の、お気楽さで隠した繊細さ。ダメでダメな父親長塚京三 の、それでも憎めない無邪気さ、それを素直に愛する母。
どんな家族にも起こりうる、小さくて巨大な「終わり」の予感を、引いた視線で優しく描きました。
「川の底からこんにちは」も「舟を編む」も、これほどの静かな感動はなかったなぁ。
この映画では、キャスト4人が本当に良かったこともあるのかな。
「家族」という形のないものに縛られる人もいる、大切さに気づかない人もいつか気づく。
なんなんだろうね、このうっとりするような幻想。
多分宗教のように、大切なものなんだと思う。
それが、たまたま濃い血でつながった人たちを結びつけて離さない。
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- 発売日: 2014/11/21
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