この映画は映画館で、浸って見るべきだったかな。
ワタリウムでやっていたこの映画の展示には行ったけど。でも逆に、お茶の間でこの映画を見るのも、それはそれでいいのかも。
「ヨコハマ買い出し紀行」ってマンガが好きでした。終わりつつある世界で、アルファという可愛いロボットの女の子たちが岬の先っぽで小さなコーヒー店を営んでいる。そのようなひそやかなノスタルジーがこの映画にもある。
あと、ちょうどこの間見に行ったばかりの、杉本博司「ロスト・ヒューマン」展と通じる世界だ。二人のアーティストに共通しているのは、世界の終わりに対する悲観と諦観。でしょうか。
ファンだと思ってないんだけど、園子温監督の作品は、コマーシャルなものも、こういう売れなさそうな芸術系のものも、素直にいいと思うんだよなぁ。監督が訴える言葉は、私の中からは絶対に出てこないものなので、「共感」とは違うと思うんだけど。
半廃墟の星にロボット、でなんで「ひそひそ」なんだろう。白黒、までは少しわかる気がするけど。
でも、わからないのに、これでいいと感じてる。うちってこんなに静かだったんだ。
小さい頃に住んでいた街に行きたくなった。
煙草が吸いたくなった。(吸わないけど)
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