映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

エマニュエル・ベルコ 監督「ミス・ブルターニュの恋」1482本目

2013年のフランス映画。
1969年(当時ドヌーヴ26歳)のミス・ブルターニュ(演じるのはカトリーヌ・ドヌーヴ今は70歳)が、うんと若い男にバーでナンパされる、孫の祖父(自分の夫ではない)といい感じになる。元々が世紀の大美人とはいえ、今はいいばあちゃんなのですが、愛人の浮気にショックを受けて車で町を出てしまうところからの、ロード・ムービー的なこじんまりとした映画です。これが、実に良い。いくつになっても恋をしていいのね、冒険していいのね。(ドヌーヴじゃなくても、いいよね)

コーヒーでも飲むみたいにさらりと恋におちる、この感じ。
うんと若い子にしか許されない、幼さからくる柔らかさだと思ってたけど、年齢なんて関係ないのね。
おばさんまで、明日のためにオシャレをしようって気持ちにさせる、素敵な作品でした。

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