映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ガス・ヴァン・サント監督「追憶の森」1494本目

原題は「The Sea of Trees」、樹、海、だ。
樹海と言われてもなんだかわからないカンヌの人々には、この映画は不評だったとか。
「永遠の僕たち」を見たあとでこれを見れば、渡辺謙があの映画での加瀬亮であって、The Perfect place to dieの樹海が特攻隊というバックグラウンドだ、ということがすっとわかる。

でももう少し暗い森が描かれてるのかと覚悟してたので、優しい映画だったのは少し意外。
明るい光の中で、びっくりするくらい美しい森だった、見たこともない富士の樹海は。
正直ちょっと行ってみたい。
天気のいい日に湖にかかる虹を見てみたい。

大好きなナオミ・ワッツが、今回も普通の女性らしく可愛かったけど、すごく印象に残る役ってわけでもなかった。(そこがまたいいんだけど。)