ひたすら何でだか本気の暴力を続ける、目力のすごい男が映ってるなぁという感じで、よく理解はできなかった。不思議と怖くはない。痛いんだろうなぁ、拳の本当の痛さは刺すような感じじゃなくて、ボスっと鈍くいつまでも痛いのかな、とか思いながら見てた。
つまり、多分、聞き飽きたような殴り合いの効果音を使ってないところが良い。人を殴るときに歯を食いしばったりしないで、はげしい性欲みたいに、殴りたいから殴ってしまんだ、という雰囲気が良い。
若いのに、もうフレッシュなところが何もなくて、心が荒れ果てた子たちが暴力に走る、という虚構が・・・それほど虚構に見えない時代。一人一人の中にたっぷり蓄積したストレスが出口を見つけるためにこの映画ができた。という感じです。