映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャ・ジャンクー 監督「罪の手ざわり」1499本目

2013年の中国映画。

私の好きな意味で、とてもエモーショナルな映画。
想いがつのってつのって抑えられなくなる人間の弱さが、じわっと伝わって来ます。
オムニバス的なこういう構成は、どうしても気持ちが散ってしまって、あんまり得意ではないんだけど、誰にも起こりうるということを示すのには一つのエピソードだけでは足りなかったんだろうな。
役者さんたちが素晴らしいですね。顔もいいし演技もいい。
それぞれのエピソードをせめて60分ずつくらい見てみたい、罪を犯した後の人生も含めて。