映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロビン・スウィコード 監督「ジェイン・オースティンの読書会」1505本目

初めてのAmazon プライムビデオ。
女性のマニアって面白い!(私もか?)
いや、それぞれ美しく知的で個性的な大人の女性たちが、それぞれ思い入れたっぷりにジェイン・オースティンを(めいめい勝手に)語る。男の好みもいろいろ、だけど離婚したり離婚しかかってたり、いろいろあるという意味では似た者どうし。
そんな女たちに、マンガみたいに健康でストレートな男性が一人絡んでくる。面白いなぁ、この極端なミスマッチ。最近、大学の男ばっかりのミステリー研究会が舞台の小説を何冊も読んだので、男性のマニアと女性のマニアの、なんというか匂い立つような違いが面白くてしょうがありません。男たちは細部が好き、理屈が好き、ブツが好き。女たちは気分が好き、心の動きが気になる、美しさが好き。みたいな感じかな?(大概の人の中には男性的な部分と女性的な部分があるから、性別だけで決めつけるもんじゃないのは当然として)

彼女たちは、主人公たちを語りながら自分のことを語る。新しい男性たちが彼女たちに憧れて近づいてくる。・・・このあたりから、原作者の女らしさが少し気になって、こういう女性に都合のいい作品って男の人からはどう見えるんだろうなーと思う。

私はオースティンは講義でしか読んだことなくて、スターウォーズは全部見てるのであんまり女らしい方じゃないかも。でもこの読書会はちょっと面白そう。

お葬式の場面に「ハ〜レクリシュナ」の人たちが出てきたんだけど、そう言えば昔は街中にあんな人たちがよくいたけど、ぱったり見なくなったな。

今日の一言:「相手に求めるものは服従だけだ、だからあなたは犬を飼う」