映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロン・ハワード 監督「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」1513本目

2016年に作られたドキュメンタリー。
ああ、もう二人になっちゃってるよ。

ビートルズは、解散後にジョン・レノンが好きで聴き始めたという時代の人間なので、初期のことは「小学校の徒競走で『抱きしめたい』がかかてたっけ」みたいな感じで、なんとなくSgt. Peppers 以降が素晴らしいみたいに思っていたんだけど、この映画の中の演奏を見てると、珠玉の名曲揃いですね。ものすごいですね。そして、リンゴのドラムってドッタンドッタンうるさいなぁと思ってたけど、初期の勢いのある楽曲に、このドラムが何か魅力、のようなものを加えてますね。魔法みたいなもの。

一緒に時代を駆け抜けてるような気持ちになる。
映画の終わりに使われているアップル社屋上ライブの「Don't Let Me Down」が素晴らしくてたまらないんだけど、比較的大人になっているんだけどまだホッペがキレイな若者たちなんだ。「The Last Walts」のザ・バンドを思い出すね。本気で好きになったときには、彼らはもういないんだ・・・・。
1969年に戻って、このグループの復活をみんなで信じられたらなぁ。