映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デイミアン・チャゼル 監督「ラ・ラ・ランド」1539本目

サンフランシスコへの機内で見た1本目。

壮大な「what if...」の物語。
大昔のラブストーリーと、自分の身に起こらなかったほうの選択肢の行く末は、ロマンチックで、かつ現実味を欠いているという意味で同等だ。

エマストーンと、ライアンゴスリング。
普通っぽくて、音楽好きだけど特に歌が上手くない二人。音楽がずーっと割と大きくなり続けてるので、たまに口ずさみ出しても驚かない。シンガーはジョンレジェンドか、やっぱり。「セッション」の怖い先生も出てたよね?

いいところで必ず何か起こる。音楽以外の「音」も敏感に使われている・・・ブザー、着メロ、電話、家電のエラー音、車のブザー。
最後に笑えてよかった。

お付き合いをするときは、真剣に愛してきれいに別れよう、と思いました。
アカデミー作品賞は取らなくても、これはうんと若い人にも20年後にも見て欲しい映画の一つになった、と思います。