映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

バリー・ジェンキンズ 監督「ムーンライト」1540本目

サンフランシスコへの機内で見た2本目。

ララランドじゃなくてこっちがアカデミー作品賞かー。じわじわっといい映画だけど、どこか物足りないぞ。
誰も絶望的に不幸というほどではなく、胸の奥深くにいろんなものを持っているけど、それぞれ懸命に前向きに生きてる。これでいいんじゃないか、という気にもなる。

無口なシャロンと朗らかなケヴィン。救いはないが絶望もない。淡々とみんな生き延びていくのだ。毎日私は会社に通い、彼は調理をし、彼は薬を売る。

でもちょっと、終わり方が急だと思わない??