映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

今敏 監督「パプリカ」1546本目

2006年、今から11年前の作品。
寡聞のためこの監督のことは知りませんでした。聞いたことがあるなぁ、くらい。今まで見たことがなくて、すみませんでした。割合アニメーションもたくさん見てる方だと思ってたのに。

2回見てもストーリーはわかるようなわからないような感じだったけど、そんなのいいのだ。
圧倒的な、偏執狂的な映像世界があれば。
なんとなく前に見たような、懐かしいような感じがあるのは・・・あ、わかった、昔のMTVのつなぎの映像のような感じなんだ。実際この監督の作品だったりして?

主人公パプリカの顔にはそれほどの魅力を感じないんだけど、存在感が、見ていて気持ちいい。
(以下ネタバレ)
パプリカの中から敦子が現れたり、敦子が大魔神(だっけ)をズルズル飲み込んでパーっと胡散霧消したりする映像が、とても気持ちいいんですよ。「気持ち悪い」の一歩手前で。
気持ちよさの大きな一つの要因に、音楽があります。平沢進かぁ、P-MODELの。出始めの頃しか知らなかったけど、こんなポップできれいな音楽を作ってたのね。これが、この映像と相乗効果で気持ちよくてたまりません。

この監督は他の作品もこんなに気持ちいいんだろうか?手当たり次第見てみよう。

パプリカ

パプリカ