映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

今敏監督「千年女優」1567本目

やっぱり音楽がいい。これは平沢進P-MODELの。

映画は、なんか「クラウド・アトラス」みたいじゃない?
とか「イントレランス」系。つまり時空を超えて同じ人たちが生まれ変わり、出会っては別れ、というのを順不同に繰り返す形式の映画。
ただしこの映画はわずか90分間だし、時代時代のストーリーが展開するというより、同じ場面をあちこちで繰り返す。出会う、鍵を預かる、消える、追いかける・・・。

最後のセリフは、青いなぁと思うけど、今監督の美しさはこの青さなんだろうな。
田舎の高校を出て東京に出てきて専門学校入ったばっかりの、まだ挫折らしい挫折を知らないキラキラした目をした男の子の心だ。見てると自分が19歳になったような、胸いっぱいに酸素と楽観が詰まった気分になれる。

この気分を繰り返し味わうためには、やっぱりDVD買った方がいいかなーーー

千年女優 [DVD]

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