映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

大友克洋 監督「MEMORIES」1570本目

1995年の作品。
今敏の関係で借りたんだけど、彼はこの作品では彼は脚色だけ。
彼の作品、とは言えないくらいの関与度合いではあるけど、こういうランダムでオムニバスな作品で、時空を超えて部隊を変える構成や、アニメーションという手法を使って空想を無限に広げていく感じとかが、その後の今敏監督作品に通じていくという印象を受けました。

しかし大友作品はね、男の子の世界すぎて、3話中の3つ目なんかはよくわからなかった。戦闘機だとか艦隊だとかにそそられない人間には共感ポイントが見つけにくい。
1つ目は、惑星ソラリスみたいなものとして受け止めればいいのかな。
2つ目は、星新一のショート・ショートみたいなブラックユーモア。
3つ目はロシアンアバンギャルドの世界がとても魅力的な絵で描かれるけど、今の日本にはこういう警鐘が必要かもと思うけど、ごめんなさい、正直よくわからなかったです。

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