1957年の作品。
戦争映画は見すぎてしまって、初めて見るように集中して一生懸命見られない・・・。
で、ぼーっと流して見ていたのですが、面白いですね映像が。(←筋は追っていない)
これでもか、これでもか、と塹壕を進んでいくカメラ。撃たれては倒れ、撃たれては大きくバウンドして仰向けに倒れて白目を剥く味方の軍勢。キューブリック作品の特徴がこういう繰り返しの”しつこさ”だとは思っていなかったけど、「2001年」とかでもこの偏執狂的な徹底の仕方が感じられていたので、やっぱり大将すごいな、という気持ちです。
日本の新人監督って、自分たちのような若者の映画をとる人が多いと思うんだけど、キューブリックや他の巨匠には最初から大人たちの映画を作ってる人も多い。はなから作品で自分語りをするという意識がない。この映画でも軍の重鎮たちが戦略を話し合う場面なんか、うっとりするくらい重厚で冷静だ。最初から上を、大きいものを見てる。軍法会議の場面の緊迫感は、のちの「博士の異常な愛情」に繋がってるようにも思います。
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