映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・キャメロン・ミッチェル 監督「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」1577本目

2001年の映画。ミュージカルは1997年から上映されていたというので、20年選手ですね。
2017年10月に監督であり主演のジョン・キャメロン・ミッチェル自身が演じるこのお芝居が日本に来るそうで、うんと前から、タイトルが良すぎてずっと見ようと思ってたけど、今だと思って見てみました。

ヘドウィグって名前がたまらなく良いですね。ドイツの名前なんだということを映画を見て初めて知りました。
女装するときにこの名前を使ってたって、そもそもそこがセンス良いです。そんな監督の映画が面白くないわけがない。グラマラスで大笑いできるステージも、恋愛ドラマも、見ごたえたっぷり。

歌もとても良いです。素に戻ったイギー・ポップみたいな姿で歌う歌は「ファイブ・イヤーズ」みたいだし、そういえば歌い方がボウイみたいですね。そういう先人たちに影響を受けて育った世代だもんな。

女装が似合いすぎる美しい彼が男っぽい人に恋をする感じは、「ブエノスアイレス」のレスリー・チャンを思い出します。

LGBTが関わる映画ってどれも期待以上の面白さだけど、それだけじゃなくていつも新鮮な驚きもあります。
きっと舞台も面白いんだろうな〜〜。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ [DVD]

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ [DVD]