映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アレハンドロ・ホドロフスキー 監督「ホーリー・マウンテン」1605本目

1973年にアメリカで作られた映画。そんなに前なんだ。
てことは錬金術師は息子じゃなくて監督本人なんですね。

相変わらずのホドロフスキー節。
全裸、というより、性器まるだしという表現の方が合っているような。
丸鶏の磔の群。王様の格好をさせられたカメレオン。カエルの兵隊さんたち。
動物たちをあんまりいじめないで・・・。食べる家畜を殺してるという自覚はあるけどやっぱりなぁ。

気持ち悪いというより、ああまたこの人すごい妄想してる、と冷めた目で見られます。あまりにも自分と遠い世界だから。
赤や白のサツマイモの山が、草間彌生の作品に見えた。
「ラブマシーン」も、そういう現代芸術のアーティストの作品みたいで面白かった。