映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

行定勲監督「ジムノペディに乱れる」1623本目

「てかなんで俺のTシャツ着てんだよぉ!」

さや侍」みたいな映画を見てる感じで、なんかエロギャグ映画みたいだ。
というのも、ロマンチックに持って行こうとしてるのかしてないのかわからないけど、情感というものが何もない。「監督」は難しい顔を作ってるだけで諦念も情欲もない。
彼が相手する女性たちも、別にこの男に興味があるわけじゃなくて、なんとなく適当な男がいたからしてるだけ。ジムノペディもしっくりこないし、なんというか。。。出てる人たちも見てる人たちも、楽しいのかなぁ。
やらしいのだけが目的なら、もっとむせ返るような世界を作ればいいし。どっちにも振り切れない、誰も本気出してない感じの映画でした。