1961年の作品。
タイトルを見て「いんねむりしったのね」と歌い出してしまう自分の昭和感がイヤです。
ディーニー(ナタリー・ウッド)が美少女!で、バド(ウォーレン・ビーティ)はどこか優しげなスポーツマン。高校生にしては大人びた二人ですが、育ちが良すぎて愛と性のはざまで深く苦悩します。
こんな時代(1928年という設定)のアメリカの若者たちも、悩んだのね。私たちの時代にも悩んだし、自由に見える今の子達も同じことで悩むのかもしれない。どんなに世の中が自由になっても、個人個人の成長は避けられなくて、純粋さを失うことの代償に大人として生きていく責任を帯びていくわけです。
最後のディーニーの毅然とした表情が美しい。バッドは堕落したように思う人もいるかもしれないけど、彼らしい生き方を見つけたんだろう。気立てのいいアンジェリーナ(バドの身重の妻)が、彼が昔愛した身なりの良い女性の出現に動揺するのもわかるし、彼女に幸せでいてほしいとも思う。
1929年の大恐慌の前年ってことなんだな。株の大暴落によって破滅したバドの家と、娘を入院させるために株を売ったことで売り抜けられたディーニーの家、という時代背景も重いです。
エリア・カザンこの映画でも深いな。
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