映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンドレイ・タルコフスキー 監督「アンドレイ・ルブリョフ」1663本目

1969年の作品。
そろそろ私は、タルコフスキー監督は天才ではないかと思い始めてる。(すみません、いまさら)
この映画も冒頭からなんだか凄まじく美しくて鋭いんだよね。
ロシア語って一文字もわからないけど。一部のゆるみもない映像。どこを切り取ってもパネルにして飾りたいくらい美しい。

アンドレイ・ルブリョフは放浪の中で、真剣な目つきをして思いつめた様々な人たちと交わり、泥だらけになった少年を抱きかかえて、人間を、神を見てイコンを再び描き始める。
画面が色づく。

イコン画ってロシア的精神の行き着くところにあるんだろうな。極北なのか南極なのかわからないけど。

壮大なドラマでした。

アンドレイ・ルブリョフ DVD HDマスター

アンドレイ・ルブリョフ DVD HDマスター