映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンソニー・マン監督「グレン・ミラー物語」1681本目

1954年のアメリカ映画。
とてもよくできた、家族でもカップルでも楽しめる良い映画です。今はこういう映画ってあまり人気がないかもしれないけど、見てよかったです。

ジェームズ・スチュワートが出てるとつい、事件に巻き込まれるのかなと思ってしまいますが、それ違う、ヒッチコック映画じゃないからこれは。グレン・ミラーって人は本当にこんな、2年も好きな子に連絡せず、1年近く前の誕生日プレゼントをいきなり渡したりする男だったんでしょうか?妻となった女性ヘレンは本当に(そんな目にあいつつも)内助の功の素敵な女性だったのかな。演じたジューン・アリソン、可愛らしくて賢くてとっても素敵。
ジェームズ・スチュワートと夫婦役を何度も演じたらしい。この時代の理想的な愛される夫婦像だったんだろうなぁ。(今でもかなり好感度高いと思うけど)

グレン・ミラーというのがどういう人か、この映画を見るまで考えたこともなかったけど、あのスタンダード化した名曲がこんなに短い期間に書かれていたのに驚きました。もっと生きていたら、このジャンルでビートルズと同じくらい多数の曲を書いたんだろうなと思います。
グレン・ミラーは1944年没なので、戦時加算をしても著作権は切れてるな・・・一方ビートルズは、レノン&マッカートニーのマッカートニーの方は長生きしそうだから当分・・・とか余計なことを)

それにしても、ミュージシャンとしてルイ・アームストロングが「本人出演」してるってすごいね。