映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランシス・フォード・コッポラ 監督「ランブルフィッシュ」1683本目

1983年といえば今から34年も前か。
コッポラ監督はこの映画で何を表現したかったんだろう。
若さは愚かだ、ということ?それにしては音楽が不似合いに 80年代すぎる。キラキラしてる。
白黒映画だけど、ジム・ジャームッシュ作品みたいな生活感がなくて、みんなふわふわしてる。
マット・ディロンってかっこいいなぁと当時コドモ心に思った気がするけど、ほんの若い少年ですね・・・
ダイアン・レインはとても綺麗で、デニス・ホッパーは筋金入りのインチキな大人で、ミッキー・ロークは筋金入りのインチキな若者だ。この映画の決闘シーンで、もうすでに弱そうだ。
ラストシーンで、この映画を前に見たことを思い出した。
ずっと笑ってる兄。赤い、青い、魚。
何が足りないのかわからないけど、足りない映画だなぁ。不良を撲滅しようとする大人たちと、無軌道な若者との社会的な問題?ガラスに向かって自分を攻撃し続ける魚は彼らと同じなの?反抗したい少年たちの気持ちが描けてないと思うけど、この時代のアメリカではこれが普通で説明不要だったのかな。

キラキラしている音楽はポリスのスチュワート・コープランドだと判明。ポリリズムの。
ちょっと、合わない気がする・・・。

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