またウディ・アレン借りてしまった。ヘンタイだし、ファンだなんて絶対思わないけど、彼の映画は実に面白い。(園子温に対するのと同じような愛憎の複雑な感情)
毎回、今度は誰がアレン風の饒舌さを演じるのかと思いながら見ると、ショーン・ペンが演じるギター弾きがその答えなんだけど、相手はなんと「mute」(口が聞けない)女の子。このハッティ(サマンサ・モートン)がなんだかとても可愛いんだ。フェリーニの「道」のジェルソミーナみたいだよね。性格がいい、というだけじゃなくて屈託がなくて明るいのがいい。
この人の映画では、「調子こいてるけど根はいい奴」は最後まで誠実になれず、どこまでも落ちて行って穴の底で苦笑してるイメージがあります。
男ってのは、あまり愛されると冷たくしたくなるものなのかな。愛されたいくせに、愛を返すことはプライドが許さない。まあそんな感じにこの映画も終わるわけです。
それにしてもアコースティックギターの音色ってなんて素敵なんでしょう。
私にもむかーし、むかーし、あるところに、曲を捧げてくれそうになったギター弾きがいたような、いなかったような・・・
まあ、どっちにしても前世紀の出来事ですわね・・・・・