映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

シルヴァン・ショメ 監督「ぼくを探しに」1925本目

2013年のフランス映画。

口をき毛ない坊ちゃんのポールと、めちゃくちゃフリーダムなアコーディオン弾きであったその父アッティラを違和感なく演じ分けているギョーム・グイの演技力、すごいなぁ。まるでシド・ヴィシャスウィンストン・チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンだわ。

男性版「アメリ」だと言われれば、まあそんな感じで、でも「シェルブールの雨傘」だってジュブナイルが成長する物語だったし、どこの国にもそういうお話は昔からあると思うんだけど、フレンチ特有のポイントはやっぱりカラフルで可愛らしい色彩や、ちょっぴり皮肉が効いたユーモアじゃないかな。

キノコとアスパラガスのお茶とシューケット食べたい・・・

ポールがシューケットを買いに出かけた「ブーランジェリー&パティスリー」のある街角とか、女子的にはたまらないですね。

 最後が幸せなのもいいです。監督のあったかさが伝わってきました。監督も出演者も知らない人ばかりの作品だけど、その後どんな活動をしてるのか気になります。

ぼくを探しに(字幕版)

ぼくを探しに(字幕版)