ラブリーに始まり、夢みたいな美しい風景が続きます。
なにこのおもちゃの家。美術が素晴らしいですね。さすが美大出身の監督。
日本とフランスでしか作られないタイプの作品。、つまり美観至上でストーリーは夢というファンタジー。
割と好きだけど、他の映画と同じ気持ちで見ると失敗する。こういうのはご飯を食べながら、編み物をしながら、空っぽの頭でときどき感覚を働かせながら見るのがいいです。
赤い毛糸で彼女たちは何を編んだんだろう?とか、何を象徴してたんだろう?とか、あまり深く考えてもしょうがない。
この監督の「食堂かたつむり」を見たときも私は「ルミネのCMみたいだ」と書いている(身もふたもないな)。
何か明確なメッセージを伝えるというより、当然こうなるという日常のなかの期待をくすぐったり意地悪したりして裏切ること、揺さぶることが、この映画が映画として提供されてることの意義だと私は思います(私だけかも)。