映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アントニオ・マネッティ 監督「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」1955本目

2011年のイタリア映画。イタリア??

なかなかの珍品ですね・・・。邦題に「宇宙人」「王さん」とあるので、中国語圏か、せいぜい国内で作られた映画だと思いました。イタリア人がなぜこんな映画を作るのか・・・。モンティ・パイソンのスキットに「我愛中国人」(もちろん皮肉)ってのがあったけど、ヨーロッパでは中国は嫌いって言いやすい国なのかもね。(日本が嫌いでも、公に言ってしまったら面倒なことになるのかしら)

絶対ギャグだと思ってたのに、シリアスもののヨーロッパ映画の感じで映画は進んでいきます。国家レベルの参考人にしちゃ手薄な警備、少ないギャラリー、ぽっと出な感じの通訳。いろいろとツッコミどころは多いけど、90分枠のテレビドラマのつもりで見ればよし。星新一の(亡くなってだいぶたちますね、若い人は知らないのかな)ショート・ショートくらいの気持ちで見ればちょっとピリッとして面白い。

 しかしアムネスティ、もし来られたらびっくりしただろうなぁ!

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