映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

白石和彌 監督「孤狼の血」1969本目

ちょっと期待しすぎたかもな。。新作を旬なうちに見るのって、ワクワクするような前評判で頭がいっぱいになってしまって。

ストーリーより、豪華な役者陣の極悪演技をつい楽しんでしまう映画です。役所広司は安定だけどやっぱり凄みがあります。松坂桃李は何をやっても、悪く見えてもやっぱりキレイ(すごくいい意味で)。もはや安定のピエール瀧(本当にいいよね)、そろそろ悪にしか見えなくなってきた竹野内豊、悪く見えないけどいい田口トモロヲ、そして朝ドラではいい人すぎるチャラ男をやっていた中村倫也のまるで板についたチンピラっぷり、素晴らしい。真木よう子も、恨みつらみがにじみ出ていてよかった。

そして松坂桃李役所広司を目指す。わかるけど役所広司はこのくらいの年齢の時から、街中や会社の10人中5人くらいには普通になりきれる役者だったと思うので、目立つほど可愛い松坂桃李とはどうしてもイメージが違う・・・。

 

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