映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

リチャード・リンクレイター監督「スクール・オブ・ロック」1992本目

ツッコミどころエンターテイメントといっても過言ではないような・・・(笑)

誰かが鼻歌ひとつ歌っても学校じゅうに響き渡るのが教室の防音レベルだよね、から始まり、後述の「iCarly」をはじめとするテレビドラマっぽい軽〜いギャグが続きます。なんとなく楽しいけど、笑えるか?というと、ちょっとセンスが違うかな・・・。

ロックっていってもアメリカのこの手のノリが苦手な人はいっぱいいる訳で、この映画の中で流れる曲のほとんどが好きでも、こいつらとはバンドは組めないな(注:組みたいとは言われてない)、アメリカ人が、ミュージシャンだけじゃなくてIT系のカンファレンスの壇上とかでも「レッツ・ロック!」とかいうのとか、何でもかんでもパンクとかいうのとか勘弁してくれたら・・・。

でもまいっか。音楽やるのは体にいいし、ロックは特にアンチエイジングパワーがあるし、元気が出る映画でした。最後の「オリジナル曲」は本当だったら売れたと思うよ。しかし、子どもたちのバンドでおっさんがボーカルってのはあんまりだよね!

出演者のことをいうと、校長先生役のジョーン・キューザックは妙に色っぽいのにお堅い、美人なのに変顔、という、いいポジションですね。そしてiCarlyのちっちゃい頃が出てる!カワイイ。ミランダ・コスグローヴっていうんですね。可愛く賢く肝が座った感じ、この子もいいです。と主役に触れずに終わりそうになっていますが、この監督が「6才のボク」「サンライズ・サンセット・シリーズ」のリチャード・リンクレイターというのは意外でした。めちゃくちゃ軽めのエンタメ監督じゃないですか・・・。