面白かった。
普通の(下世話なくらい)女の子がなんとなく巫女になり、教祖になる。
どんどん巻き込まれていって、周囲にあつれきが生まれて振り飛ばされるものが出てくる。
本人はまさかの、教祖としての自覚を深めていく。
ミンジョンさんが可愛らしくてキレイで、主役として惹きつける力をちゃんと持っているし、周囲の人たちのズルさや弱さも共感できる。謎の少年の絶対悪のようなキャラクターも印象的。教祖の父の、ダメダメだけどどこか芯に特別なものを持っているような感じも面白い。この監督は、雑多なものを面白がる才能があるなぁと思います。ちゃんと面白がっているから、面白さが伝わってくる。
巨大ヒットするような作品のなかの価値観って、どこか一方向だけを向いた正義感だったりすることが多いと思うけど、私はぐちゃっとした世界にざわざわと雑多なものが混在してる世界に憧れる。自分が割と幅の狭い人間だからかもしれないけど、懐の広さっていいなぁと思う。エミール・クストリッツァの映画とかね。
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