映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

チャールズ・チャップリン 監督「チャップリンの独裁者」1831本目

再び見てみた。1940年、ヒットラーが進撃してる真っ最中の作品。
でもこの時点でまだUSは自分たちが参戦するなんて思ってなかったんだなぁ。この映画の関係者は、開戦と聞いて青くなったかも。

1940年という昔だし、コメディだから書き割りみたいな背景かと思ったら、ちゃんと塹壕掘ってあってしっかりと戦争映画です。いつものことだけど、すべての動きがよく練られていて、すべての小ネタが素直に笑える。
さらにパロディキツい「プロデユーサーズ」(メル・ブルックスの)を見て驚愕したんだけど、この映画もアメリカ参戦前の緊迫感のある時期に作られたことを思うと、すごい気概ですよね。
きっちり見るのは2回目だけど、他にもたくさん戦争映画を見てきて改めて、これってすごい映画だったんだなーと思いました。

独裁者 [DVD]

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