「グッバイ・ゴダール」で白日のもとに晒されたばかりの、厭世的な気取り屋ゴダールの作品です。「彼女」マリア・ヴロディの存在感に目を奪われます。イングマール・ベルイマンの映画に出てくる美しくて大きい女のような存在感。ゴダールのミューズは少女のような華奢な人ばかりではなかったのね。
政治とセックスを同列に語りたがるのがゴダールなのかな。めんどくさいけど、その感じが小さい男の子みたいで、女性が構いたくなるタイプかも。いややっぱり長い間一緒にいるとめんどくさいけど・・・
で、難解というより伝えたいものがない、あるいははっきりしてない不思議な映画だった。マリア・ヴロディをずっと見ているのはいい気分だけど、めんどくさい男たちの絡みは彼女(たち)を引き立てるものでしかないなぁ、私としては・・・。
ゴダールはもういいです。。。