驚きました。これがカンヌで外国語映画賞を取らなかったなんて。
パルムドールを取っても全然不思議じゃない力作でした。
苛烈な政治闘争のど真ん中にいた女性とその子供たちが、運命に振り回されることは想像できるけど「まさかここまでは。偶然が重なるにもほどがある」と言うこともできます。 でも、あまりに過酷な状況を外の世界に知らしめるためには、現実らしさを昇華して寓話化することも必要。この映画は、苦く苦しい運命を生き抜いた一人の女性と、その子どもとして生まれなければならなかった人たちの「約束」を通じて、最後には人間の中の美しいものにたどり着きました。
見てよかった・・・。